都美人酒造株式会社 酒蔵日記 2018
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兵庫五国酒蔵の会
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兵庫県は古来五つの国より成り立っており、
独自のすばらしい地域文化と風土を有し、
そえぞれの土地の米や水を使い、
伝承の酒造りを行ってきました。
その五国より、個性豊かな一国一蔵のお酒と文化を、
より多くの方々にお伝えします。
摂津之国
・・・・福 寿:叶_戸酒心館
淡路之国
・・・・都美人:都美人酒造
播磨之国
・・・・龍 力:竃{田商店
但馬之国
・・・・香住鶴:香住鶴梶@
丹波之国
・・・・小 鼓:叶シ山酒造場
摂
津
之国
兵庫県の南東部にあたり、神戸市、芦屋市、西宮市、尼崎市、三田市と猪名川町域を加えた地域です。 面積は県面積は15%ですが、人工は県人口の60%を占めています。
地形的には六甲山系で南と北に分かれ、南側は大阪湾に面した傾斜地で東西約10kmの間に9本の川があり、昭和初期までに水車精米を発達させると共に花岩層を通る伏流水となって酒造りに有名な宮水になります。
冬季には六甲山系からの寒風「六甲おろし」と、大阪湾の暖風が混ざって酒造りの好条件を作っています。
北川には起伏のある豊かな農村地帯が広がっており、日本一の酒米「山田錦」のふる里があります。この地形や気候が灘の酒を育んだ源といえます。
明治維新以来、兵庫県庁が神戸市に置かれ、また、外国貿易港として神戸港は栄えてきました。
叶_戸酒心館
淡
路之国
淡路島は、明石市の南の海上に浮かぶ瀬戸内海最大の島で、約17万人の人々が暮らしています。
国生みの神話から、自凝島(おのころじま)とも呼ばれてきた島に世界最長の吊り橋である明石海峡大橋が完成し、華やかな脚光を浴びていますが、高速道路を下りますと、懐かしく素朴な農漁村の風景が続いています。
山や丘が多いこともあって、清らかな水、澄んだ空気、深い緑、暖かな光、そしてそれらを大きく包む瑠璃色の海・・・・。
そこは、書き尽くせない程の「山の幸」「海の幸」に恵まれています。
古来、「御食津国(みけつくに)」とも呼ばれたこの島に、これら海山の幸になじみ、時にはそれらを際立たせる銘酒が生まれてきているのも、自然の理かも知れません。
都美人酒造
播
磨之国
播磨は南西部に位置し、海の幸、山の幸また自然環境に大変恵まれた地域です。
また古来より東西南北から人が集まる交通の十字路としての役割を担っており、播磨の国の東端は摂津に隣接しているから畿外、つまり王域の地の外に位置しています。
したがって機を織るようににぎやかに往来する風景はありますが、地方からやってきた人々が都会の周辺に雑然とたむろする土地のおもむきも見られます。
文化的にも優れた物を多く有しており、麹を使った酒造りが記されている日本古来の文献「播磨風土記」、世界文化遺産「国宝姫路城」を初めとする多くの国宝郡が有ります。
自然、人に恵まれた大変豊かな地域です。
竃{田商店
但
馬
之国
但馬は兵庫県の北部に位置し、県最高峰の氷ノ山(ひょうのせん)1.510mをはじめとする1.000m級の山々が連なり、その北端がそのまま断崖となって日本海に落ち込み、その間を縫うようにして円山川や矢田川などの諸河川が北流している1市18町からなる山国です。「弁当忘れても傘忘れるな」と言われ、「雪の但馬へようきんさった」と歌われ、夏は暑く、冬は兵庫の北海道と言われる程に寒さが厳しいところです。こうした恵まれた環境の中で但馬の酒造りは、天正年間に始まったと言われていますが、現存する酒造家の多くは江戸時代創業の老舗です。
それら酒造かを支えてきた但馬杜氏は、慎重で誠実、質素に耐えて思いやりがあり、粘り強い精神力の持ち主という評価を受けてきました。たかね錦・フクノハナ・五百万石・兵庫錦など、地元産の酒米を使って、人々に愛され親しまれ、手作りの味のする但馬の地酒が進められています。
香住鶴
丹
波
之国
丹波の国は、現在の兵庫県と京都府に跨り位置し、兵庫県側は、県中東部の氷上郡と篠山市を併せた地域を言います。
丹波山地の山々に囲まれ、緑豊かで自然に満ち溢れた環境にあり、その山々から注がれる水も豊富で、昔から米どころとして米造りを中心に農家・酪農が盛んに行われてきました。
杜氏集団最高峰とも言われる、丹波杜氏の郷としても知られており、その昔は数多くの人々が農繁期以外(冬期)を、灘を中心に全国の酒蔵に出向き、酒造りに携わってきました。
人数は減りましたが、今も尚、伝統の技を継承する丹波杜氏が各地の酒蔵で活躍しております。
叶シ山酒造場